
歯周病(俗称で 歯槽膿漏といいます)は、歯茎と歯の境目からばい菌が体内に進入して、歯を支えている組織(骨など)を破壊していく病気です。 以前は多くの人が歯周病にかかると思われていましたが、近年の調査により重度の歯周病は人口のおよそ12%にしか発生しないことが判明しています。
歯周病の主な自覚症状としては、歯茎からの出血や排膿、歯の動揺、歯の位置の移動などがあげられます。 歯周病のリスクとしては、喫煙、免疫不全、糖尿病などの全身疾患、年齢があることがわかっています。
左の写真は中程度の歯周病です。歯茎がはれているのがわかりますか?
前歯の位置も動いてきているようです。 |
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これが健康な歯茎です。
ピンク色で歯の隙間を尖った三角に埋めていますね。 |
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これは喫煙している人が中程度の歯周炎にかかっている状態です。 左と比較して歯茎が青黒く鬱血状態です。 また、歯茎が下がって歯の根っこが露出しているのと、歯茎が腫れているのがわかりますか? |

これは重度の歯周病の患者さんのレントゲンです。
骨が根っこの半分までしかないことがおわかりになりますか? |
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これが歯周病にかかっていない方のレントゲンの例です。歯が骨に植わっている様子が分かると思います。通常、骨は歯の根っこを完全に覆っています。 |
歯周病の診査には、細い棒で歯と歯茎の隙間を計る検査(プロービングといいます)やレントゲンの診査があります。
ここではわかりやすいレントゲンを見てみましょう。通常、レントゲンは小さなレントゲンを20枚使用して口の中全体を撮影します。
歯には細長い根っこがついていて、顎の骨に植わっています。
レントゲンで診査する事で、根の状態や、骨の状態がわかります。
これで歯周病がどのような病気かわかりましたね。
では実際の治療を見てみましょう。最初に行う治療を初期治療といいます。

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初診時の状態です。歯茎が赤黒く腫れていてたくさんの歯垢(細菌の塊のことです)がついています。 |
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初期治療を行って4週間です。歯茎がより健康な明るいピンク色になり、腫れも引きました。
歯茎が引き締まった結果、歯が伸びたように見えます。 |
歯周病は細菌感染で発生するので、まずは口の中の感染源の除去からはじめます。
御自分で歯と歯茎の境目についている細菌を除去する練習をして、その後に歯茎の中に侵入してしまった細菌を取り除くスケーリングという治療を行ないます。
スケーリングは主に歯科衛生士が担当していきます。スケーリングと同時に、禁煙指導や全身疾患の管理などを行います。この一連の治療を初期治療と言います。

初期治療の4から6週間後に、再評価をおこないます。 再評価の段階で、どの部分が治って、どの部分にさらに治療が必要であるかを判断し、必要な部分に外科的な治療を行います。
外科治療の目的は、初期治療で取り残した細菌を取り除くことと、治療のあとに清潔に保ちやすい環境を作ることです。
外科治療にはさまざまな手法がありますが、一般的に2時間から2時間半ほどかかります。 術後の痛みなどは最小限ですが、腫れがすこしあります。
初期治療が完了した状態です。
奥歯の間には、まだ深い隙間(ポケットといいます)があり、細菌がいる状態です。 |
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歯ぐきを起こしてみると、奥歯の周囲に骨がなくなってしまっているのがよくわかります。
また、この状態であれば、根の表面をよく見れるので掃除をするのもより効果的です。 |
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根の表面をよく清掃しました。
術後に再びポケットが生じないように、骨の形を整えます。 |
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手術を行って6週間後です。きれいに治り、ポケットもなくなりました。
手術の欠点のひとつは、術後すこしの歯根露出があることです。知覚過敏が生じることがありますが、2、3週間で通常収まります。 |
ほっぺた側から見たところです。見た目にはあまり問題がありません。
炎症のないきれいな歯ぐきで、清掃を行いやすい形になっています。 |
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